何!?屋根なし新国立競技場の費用 500億円都民が負担しろだと

2015年05月20日 11時00分

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の整備問題をめぐり、下村博文文部科学相(60)が18日、東京都庁で舛添要一都知事(66)と会談し、建設コストの抑制や工期短縮を目的に整備計画を見直すことを明らかにした。当初計画した8万人収容の一部を仮設スタンドとし、五輪後に5万人規模へ縮小。20年五輪と19年ラグビーW杯の時点では新国立競技場に屋根を設けず、五輪終了後に設置するという。下村氏は当初計画の建設費用1692億円のうち、周辺整備にかかる費用500億円の負担を都に求める意向も伝えた。


 新国立競技場の建設費は招致段階で約1300億円だった。その後に3000億円規模になる可能性が判明し、規模を縮小して1692億円に。今後も建築資材や人件費の高騰で、膨らむことが見込まれる。完成時の外観図も変わった。


 舛添氏は「建設は国家的な大事業であり、できるだけ協力したい。しかし、もっと都民や議会に説明できる情報開示をしてほしい」として、500億円負担の要請に即答しなかった。野党都議会議員は「五輪を誘致した当初の予定ではコンパクト予算での開催だった。だが、あまりに違いすぎていないか。舛添知事が要請を受けて『はい、こうです』と言って議会で説明したら、五輪反対派から『財源は都民の税金か』と猛反発されるでしょう」と語る。


 また、五輪時は開閉式部分を設けない“屋根なし新国立競技場”に決まったことについて「東京の夏は、蒸し暑くて激しい日差しを浴びる。屋根なしだと、世界中から訪れた観客から『これが、日本のおもてなしですか?』とクレームの声が殺到するかもしれない。心配です」と野党議員は表情を曇らせる。


 開閉式部分以外の屋根は設ける予定だが、その屋根に囲われた状態では、屋根を閉じて空調した場合より熱いのではという心配がある。基本設計では、座席空調や間接気化冷却空調機などが備えられ、快適な観戦を約束しているが、本当に大丈夫なのか…。