東京パラリンピック・車いすラグビー(29日、国立代々木競技場)、3位決定戦が行われ、日本はオーストラリアを60―52で下し、2大会連続で銅メダルを獲得した。

 金メダルを目標にしていた日本は予選リーグを1位通過したが、準決勝(28日)で英国に49―55で敗戦。主将・池透暢(日興アセットマネジメント)は「結果がすべてだというくらいに結果が欲しかったのが正直な気持ち」と本音を吐露した一方で「最後まで日本の最高のプレーを出し切って、胸を張れる試合をしたい」と気持ちを切り替えていた。

 この日の試合は、最初のトライを池が決めると、エース・池崎大輔(三菱商事)との「イケイケコンビ」を軸に前半から積極的な攻撃を披露。第1ピリオドを17―14で終えると、第2ピリオド終了時点で30―25とリードを5点に広げた。

 後半に入っても勢いは止まらない。池崎のスチールなどで着実に追加点を重ねる。対するオーストラリアも意地を見せたが、日本は最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。試合終了の笛が鳴った瞬間、池の表情には笑顔があふれた。