東京五輪ラグビー7人制男子日本代表が準々決勝進出を逃した。27日に行われた1次リーグB組最終戦でカナダに12―36敗れ、3戦全敗の同組4位。前半を0―19で折り返す苦しい展開の中、後半に主将の松井千士(キヤノン)らがトライを奪ったが勝利にはつながらなかった。

 2016年リオデジャネイロ五輪4位と躍進し、15人制の2019年W杯日本大会では史上初の8強入りしてラグビー界が盛り上がっていく中、自国開催五輪での期待が高まっていたが、前日26日に対戦したフィジー、英国より格下とみられていたカナダにも完敗。メダル獲得は、あまりにも遠いのが現実だった。

 松井主将は「メダルを取れなくて申し訳ない。初戦でフィジーに勝てるところまでいって自分たちを過信したところがあったかもしれない。英国に完敗して気持ちが切れてしまった。ここからは未来につながる試合をしたい」と悔しさをあらわにした。今後は9―12位決定戦に回り、まずは1勝を目指す。