ラグビーの元日本代表FB五郎丸歩氏(35=ヤマハ発動機)が14日、浜松市内で引退会見を行い、今後は2022年1月開幕の新リーグに向けてヤマハ発動機が立ち上げる新クラブでマネジメント業務に携わることを明らかにした。

 4月のトップリーグ・プレーオフ2回戦でクボタに敗れ、現役生活にピリオドを打った五郎丸氏は「(シーズン)最終戦から会見ができなかったのは、進退について正式な発表ができなかったため1か月半という時間をいただいた」と説明。その上で「進退については、ヤマハ発動機が新設するクラブの一員としてやっていきたいと思っている」と語った。

 では、なぜ指導者ではなくマネジメントの役割を選んだのか。五郎丸氏は「企業色が強いラグビーはファンの方々が付きづらいのかなと感じている。そういった環境を感じながら現役生活を終えたが、プロクラブとして新たな道を開拓するにあたり、業界の先駆者になっていくであろうチームの一員として、現場ではなくマネジメントとして共に成長していきたい」と理由を明かした。

 最初の仕事は「チケットの企画とかベースの部分」に携わる予定。また、五郎丸氏は「新社長から飾りだけのアンバサダー的な立ち位置ではなく、しっかりと実力を積んでクラブ経営を学んでほしいと話を受けているので、最終的にはクラブの社長になれるまでの実力をつけていきたい」と大きな目標も掲げている。

「一歩目をマネジメントで行ったということは、もう指導者には戻らない決意を持っている」と五郎丸氏。次のステージでの活躍が楽しみだ。