全国大学ラグビー選手権の決勝が11日、国立競技場で行われ、天理大が早稲田大を55―28で下し、初の大学日本一に輝いた。関西勢の優勝は、1984年度の同志社大以来、36大会ぶりとなった。

 天理大は前半3分にCTB市川敬太(4年)のトライで先制。SO松永拓朗(4年)のゴールも成功した。同10分には、LOアシペリ・モアラ(3年)が中央にトライ。ゴールも決めた。その後7点を返されたが、同31分とロスタイムに市川がトライを奪い、29―7で前半を折り返した。

 後半に入っても、天理大のペースで試合が進む。後半6分にSH藤原忍(4年)がトライとゴールに成功。同19分には、またしても市川がゴール右にトライ。ゴールも決めた。さらに33分にFB江本洸志(3年)がゴール右にトライを決めるなど、最後まで早稲田大に流れを引き渡すことはなかった。

 早稲田大は2年連続17度目の優勝を目指したものの、前回大会の準決勝で勝利した天理大にリベンジを許す形となった。