【ラグビー】五郎丸ブームに葛藤も競技広める使命「ラグビーを続けてきた意味があった」

2020年12月16日 15時29分

ラグビー人生を振り返った五郎丸
ラグビー人生を振り返った五郎丸

 2015年W杯イングランド大会。決勝トーナメント進出はならなかったが、日本中にラグビーブームが巻き起こった中、一躍脚光を浴びたのはFB五郎丸歩(34=ヤマハ発動機)だった。

 特に人気を集めたのが、キックをする前に披露してきた「五郎丸ポーズ」。しかし、16日に静岡・浜松市で行われた記者会見で「ラグビーをずっと続けてきた人間としては、一人にフォーカスされる違和感はもちろん感じていた。ラグビーは誰かがヒーローになるわけではなく、一人ひとりが自分の仕事を全うした上で勝利がくる。3歳からやってきた中で違和感はあった」と複雑な胸中を抱いていたことを明かした。

 ただ、当時はラグビーの知名度が低かったため「ラグビーという競技が日本で広がっていない以上、私がラグビーの魅力というのを広げていくのが自分に与えられた使命だと感じて、ここまでやってきた」と地道に普及活動に取り組んできた。

 最初はスポンサーに協力してもらい、子供たちにラグビーボールになじんでもらうところからスタートした。そういった活動の成果もあり、昨年のW杯日本大会は大成功。「最初は少しキツかったが、考え方を変えたら素晴らしい機会をいただいたと思うし、あのポーズから入ってラグビーを好きになったり、違う選手を好きになったという人がいれば私がラグビーを続けてきた意味があると思う」と笑みを浮かべた。

 ラグビー界のために尽くしてきたラガーマンの功績は、今後も語り継がれるに違いない。

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