7人制ラグビー日本代表の藤田慶和(26=パナソニック)が司令塔としての活躍を誓った。

 代表チームの活動は先月29日から再開したが、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、週1回ペースで動いている状況が続く。16日のオンライン取材に応じた藤田は「トレーニング(の強度)を段階的に上げている感じ。ずっと自粛期間が続いていたので、みんなでトレーニングできるってことが本当に幸せ。これから五輪に向けて一つずつステップを上っていきたい」と感慨深げに語った。

 東京五輪が1年延期になったことを受け、昨秋のラグビーW杯日本大会で活躍した日本代表WTB福岡堅樹(27=パナソニック)らが7人制日本代表からの引退を決意。それだけに、藤田への期待も高まっていることから「司令塔のような役割を担っているので、チームをどんどん引っ張って、自分でも積極的なランでチームを前に出せたらいいなと思う。マネジメントだけでなく、自分の強みのランニングを生かしつつ、チームをいい形で勝利に導きたい」と決意を述べた。

 自粛期間中は、実家のある京都で「長い次のシーズンに向けてのいい準備や、長いシーズンを戦うための土台を作ろうと思った」と、走り込みや自重トレーニングで細かい筋肉の部分を鍛えたという。

「メダルに向けて努力したい」と意気込む藤田がセブンスのキーマンを目指す。