7人制ラグビー日本代表の松井千士(25=キヤノン)が9日、オンライン取材に応じた。

 新型コロナウウイルス感染拡大で中断していた代表チームの活動は先月29日から再開。全国5か所に分かれてそれぞれの選手が週1回程度の練習に参加する形で行われ、7月下旬をメドに全選手が揃っての活動を目指している。

 この日、都内で練習に参加した松井は「ソーシャルディスタンスを保っての練習でコンタクトはできていないが、久々にみんなの顔を見れてやっと練習が始まった感覚。今は充実している」と語った。

 個人的には、この時期に新天地を選んだ。3シーズン在籍したサントリーを先月末に退団し、今月にプロ契約選手(サントリー時代は社員選手)としてキヤノン入り。

「場所を変えることで成長につながると思った。セブンズのこともそうだし、15人制のプロ選手として2023年(W杯フランス大会)を見越してラグビー人生をかけて勝負していきたい」と力を込めた。

 来夏の東京五輪までは7人制に専念し、その後は15人制へスイッチ。日本代表を目指す考えだ。
 7人制では2016年リオデジャネイロ五輪のメンバーから直前で外れた。バックアップメンバーとして4位へと躍進する日本代表を支えつつも、ピッチに立てなかった悔しさを味わっただけに、東京五輪への思いは強い。「ただ五輪に出るつもりはない。メダルを取って自分自身も活躍して世界にアピールしたい」と意気込んだ。