ラグビーW杯の経済効果は史上最高「6464億円」

2020年06月24日 11時15分

 ラグビー日本代表がフランカーのリーチ・マイケル主将(31=東芝)らの活躍で史上初の8強入りを果たした昨年のW杯日本大会は、経済的な側面からも大成功だった。

 日本ラグビー協会は24日にW杯の「経済分析レポート」などを発表。経済波及効果は、W杯史上最高額となる6464億円とはじき出された。中でも日本各地で開催された試合を観戦するために訪日した外国人による消費は3482億円にのぼり、国内ファン(407億円)と比べると、その多さがわかる。大会組織委員会が大会前年の2018年に予測した4300億円を大幅に上回る効果をもたらした。

 チケット販売数(172万枚)は、近年開催の五輪やサッカーW杯などを含めた世界大会の中でトップ10入り。12年ロンドン五輪が820万枚と断トツだが、サッカーの14年ブラジルW杯(343万枚)、10年南アフリカW杯(318万枚)と比べても大健闘といえる枚数だ。それを支えたのは、ラグビーW杯史上最高となるチケット完売率99%。ちなみに15年イングランド大会は98%、11年ニュージーランド大会は94%だった。

 またテレビ視聴者数はのべ8億5728万人で15年大会の6億7853万人を超えた。今回のリポートには言及されていないが、日本国内で記録されたテレビ視聴率と連動している数字だ。NHKで中継された決勝トーナメント1回戦の南アフリカ戦の平均視聴率は41・6%、日本テレビ系で放送された1次リーグ第4戦スコットランド戦は39・2%は、昨年の平均視聴率1、2位を独占。瞬間最高はスコットランド戦に勝利して8強入りを決めたときの53・7%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)で年間のトップだった。

 すでに日本協会の森重隆会長(68)が明言しているW杯の再招致に向けて、アジアで初開催となったビッグイベントの経済的な成功は大きな後押しになりそうだ。