【ラグビー】年内の公式戦はゼロ…トップリーグが壊滅状態

2020年04月03日 16時40分

 ラグビーのトップリーグ(TL)が新型コロナウイルス感染拡大で壊滅状態となっている。

 5月に開催予定だった日本選手権の中止が決定。TL所属選手を対象にした違法薬物検査の結果に関する会見を行った太田治チェアマン(55)は中止について「4月中旬に(選手権の開催可否を)決める予定だったが、プロ野球やJリーグから感染者が出て選手から不安の声も多くなり、チームから『早く判断してほしい』との要望もあった」と説明した。

 TLはすでに今季の全日程中止を発表。また通常は秋開幕の来季は、東京五輪を想定して来年1月開幕で準備を進めていたため、選手権の中止でTLチームが予定する年内の公式戦はゼロという異常事態となった。太田チェアマンは「コロナの終息が前提だが、秋ぐらいに(TLチームの)カップ戦を行えたら」との希望を語っていたが、もう一つの難題も完全決着していない。

 全員“シロ”だった3月26日に実施した唾液を採取した違法薬物検査は、薬物摂取後の3~4日しか成分を検出できないため、今後も抜き打ち検査でフォローしていくという。さらに帰国中の外国籍や新人など検査を受けてない選手も多数おり、違法薬物問題の“火種”はくすぶったままだ。

 昨年のW杯で初のベスト8進出を果たし、ブレークしたラグビー界にとっては、残念な現状だ。パナソニックのプロップ稲垣啓太(29)はSNSで「またラグビーが皆さんの前でできる日がくることを祈ります。できることを続け、コロナに打ち勝とうぜ」と呼び掛けたが、先行きは不透明と言わざるを得ない。