【ラグビー】日本代表・稲垣 トップリーグ開幕後も“課外活動”に励むワケ

2020年02月03日 16時40分

稲垣(左)が自慢のタックルで相手をストップ

 ラグビー日本代表プロップの稲垣啓太(29=パナソニック)が、覚悟を持って自らの使命に取り組んでいる。

 2019年W杯日本大会の8強入りに貢献した“笑わない男”は、独特のキャラクターも手伝って、トップリーグ(TL)開幕後もテレビやCMに引っ張りダコの状態が続いている。W杯メンバーとともに出演した昨年大みそかの「NHK紅白歌合戦」をはじめ、年末年始のテレビ番組で見ない日がないほど。1日からはサムライ姿で登場する「マイナビバイト」のCMがスタートしたばかりだ。

 こうした“課外活動”によってトレーニングや休養など本業に割く時間が制限されることになるが、ラグビー界の未来を明るくするためにも伝道師役に迷いはない。本人は「ラグビーの認知度をもっと上げていかなければならないと思っているし、個人のことを知ってもらえるキッカケにもなる。今回は自分にそういう機会があるので、やらせてもらっている」と説明した。

 稲垣と同様に、精力的にテレビ、イベント出演をこなしているSH田中史朗(35=キヤノン)も思いは同じだ。「しんどいときもあるけど、僕たちがしっかりラグビーをアピールして人気を根付かせたい。15年(W杯イングランド大会)の後は(ラグビー人気を)定着させられなかったというのもあるので」。時には家族と過ごす時間を削って自ら決めた使命を果たしている。

 もちろん、両者とも本業で好パフォーマンスを見せるのも重要だと重々承知。稲垣は51―17で大勝した2日のキヤノン戦などチームの開幕4連勝に大きく貢献した。W杯戦士の心意気と行動力は、人気と実力を兼ね備えるラグビー界理想の未来へとつながっていく。