【ラグビー】田中史朗のキヤノン改革 “鬼軍曹”化で負け犬根性一掃へ

2020年01月27日 16時30分

新加入の田中がキヤノンを上位に導く

 ラグビー日本代表SH田中史朗(35=キヤノン)が“鬼軍曹”と化して、チーム内の負け犬根性の一掃に努めている。

 昨季12位のキヤノンは2012―13年シーズンから戦うトップリーグ(TL)の優勝争いとは無縁の中堅クラス。今季から新加入の田中は「強くなるにはチームの意識改革が必要。(前所属の)パナソニックや日本代表で当たり前のことが、ここではできないときもある。自分の経験をもとに周りが言えないこともしっかり言うようにしている」と力説した。

 足りないのは飽くなき勝利への追求。「絶対に勝つという気持ちが少し欠けている選手がいるので意識を上げていきたい」と話し、課題についても「コミュニケーションが足りない。自信がないのか、あまり話さない選手もいる。そこで僕たちから意見を聞くとか、空いた時間に『ミーティングでこう言ってもいいんじゃない』と助言してチームにコミットできるようにしている」。

 勝つためなら嫌われ役もいとわない姿勢は、あのときと同じ。15年W杯イングランド大会に臨む過程で、意識の低い選手を厳しく指摘して緩んだ空気の排除に努めた。その結果が1次リーグ初戦で南アフリカから大金星という快挙につながった。強豪にも勝てることを証明し、田中が口うるさく言わなくても日本代表は“意識高い系集団”へと成長した。

 その効果は表れている。26日のNEC戦に38―12で勝利し、TL開幕から2勝1敗。“田中改革”によってチームはTLで旋風を巻き起こせるか。