新たな国立競技場で初めてのラグビーの試合となった全国大学選手権決勝(11日)で、2連覇を狙った明治大が、宿命のライバル早稲田大に45―35と叩きのめされた。

 昨年12月の対戦では完勝しており、試合前は明大が圧倒的有利との評価だったが、前半は0―31と何もさせてもらえなかった。4年のフッカー武井日向主将(22)は「新しくなった国立で決勝をさせてもらえたのは幸せだったが、結果が全て。キャプテンとしてチームを勝たせられなくて申し訳ない。前半は失点からパニックになってしまった。早稲田の攻撃が強く、我慢しきれなかった」とうなだれた。

 ただ、気持ちを切り替えて臨んだ後半に5つのトライを決めて、あと一歩…のムードもつくり出し、前回覇者の意地を見せた。武井は「後半はあきらめずに戦うことはできた。そういう姿勢を見せられた」とリベンジを後輩に託した。田中澄憲監督(44)も「負けた時の後悔は成長の糧」と来季の雪辱を誓った。