リーチ・マイケルに政界からラブコール 将来は主将から首相!?

2019年12月12日 16時30分

北出(後列左)らにイジられるリーチ。手前右は稲垣

 ラグビー日本代表フランカーのリーチ・マイケル(31=東芝)に、政界からラブコールが舞い込んだ。11日に東京・丸の内で行われた日本代表のパレードに参加したリーチは、主将として様々なルーツを持つ選手をまとめ上げ、W杯日本大会では初の8強入りに導いた立役者。抜群のリーダーシップは、ラグビー界以外でもビッグな期待を集めている。「リーチ議員」は誕生するのか。その可能性を追った。

 リーチは主将として、もはや疑う余地のない能力を発揮して確固たる地位を築いたが、その評価はラグビー界にとどまらなかった。なんと政治家転身の可能性が浮上したのだ。

 ある自民党関係者は「日本代表に様々なルーツを持つ選手がいるチームの中で、リーダーとしてチームをまとめる力は、政治家になっても通用するのではないか。まだ現役なのですぐというわけにはいかないだろうが、できればこっちの世界でも活躍してもらいたい」と期待を寄せた。11日のパレード後にはプロップの稲垣啓太(29=パナソニック)らと官邸の安倍晋三首相(65)を表敬訪問するなど、自民党との距離は縮まりつつある。

 もちろん、単にリーダーシップが優れているからだけではない。勉強熱心な姿勢と行動力も政治家向きだ。国歌「君が代」の歌詞の意味もしっかり理解し、外国籍選手も含めて日本への理解を深めるべく、行動にも移した。自身の発案でW杯前の7月に「君が代」の一節にある「さざれ石」が祭られている大御神社(宮崎・日向市)をチーム全員で訪問。また、ミーティングなどではチームメートの心に響く言葉で士気を高める手腕にもたけている。

 政治家になるための資格も問題ない。ニュージーランド出身のリーチは、15歳のとき札幌山の手高校に入学するため来日。東海大を経て2011年に東芝入りした後、13年に日本国籍を取得しており、すでに日本の選挙権、被選挙権を有している。年齢もクリア(参院議員は満30歳以上、衆院議員なら満25歳以上)しており、その気になれば、すぐにでも国会議員や地方議員への道が開かれているのだ。

 ラグビー界にとっても決して悪い話ではない。日本ラグビー協会の森重隆会長(68)は「1回じゃもったいない。20年後にもう1回(日本でW杯を)やらなきゃ」とぶち上げており、一生に一度で終わらせないためにも政治的なバックアップは必要だ。実際、W杯日本大会は、元ラガーマンの森喜朗氏(82=元首相)が開催に尽力した。国内外に豊富なラグビー人脈を持つリーチが政治家になれば、その可能性は大きく広がる。

 すでに23年W杯フランス大会挑戦を公言しており、政界に挑戦するとしても現役引退後になるが、スポーツ界からの転身は珍しくはない。スピードスケート五輪メダリストの橋本聖子五輪相(55)や元プロレスラーの馳浩衆院議員(58)らが国政の舞台に立っている。

 所属の東芝関係者はリーチの政界進出について「本人はまだ現役ですし、そういうことは考えていないでしょう。現役引退後など将来的には、今のところ指導者になりたいと考えているみたいです」と本紙に語った。

 パレード前に「日本中がワンチームになったことがすごくうれしい」とあいさつしてファンに感謝の意を示したリーチだが、正式ラブコールがあれば応えてくれる可能性は決してゼロではなさそうだ。