【初戦ロシア戦(9月20日)〇30―10】日本は細かいミスが多かったが、前半終了間際に逆転して逃げ切った。前半4分にFBトゥポウが相手キックを捕球できずに先制トライを奪われたものの、素早い展開からWTB松島の2トライなどでリードして折り返した。ロシアの運動量が落ちた後半は7分にフランカーのラブスカフニがトライを決め、28分には松島がW杯で日本選手初のハットトリックとなるトライを決めて突き放した。

【第2戦アイルランド戦(9月28日)〇19―12】直前まで世界ランキング1位の強豪に、日本は劣勢が予想されたスクラムやモールで互角に戦い、逆転勝ちを呼び込んだ。前半はノートライながらSO田村が3PGをマークし、9―12で折り返した。後半18分に素早いパス回しから、途中出場のWTB福岡のトライで16―12と逆転。さらに田村がPGを決めて突き放した。アイルランドは後半に攻めの柔軟性に乏しかった。

【第3戦サモア戦(10月5日)〇38―19】日本は計4トライで快勝し、ボーナス点も手にした。手堅い試合運びで前半はSO田村のPGなどで16―9とリード。後半13分には田村の好キックで前進し、ラインアウトからのモールでトライ。7点リードの35分にはラックの連取からWTB福岡のトライで突き放し、終了間際にはスクラムを起点に攻めてWTB松島が左隅へ飛び込んだ。サモアは激しい当たりで奮闘したが、1トライに終わった。

【第4戦スコットランド戦(10月13日)〇28―21】日本は素早い攻めで競り勝った。前半6分に先制トライを奪われたものの、巧みにつないで18分にWTB松島、26分にプロップの稲垣がそれぞれトライを奪って逆転。39分にはCTBラファエレの低いキックを拾ったWTB福岡が決めた。14点リードで迎えた後半は福岡が走り込んで貴重な4トライ目を奪い、その後に2トライを挙げたスコットランドの猛追をしのいだ。

【準々決勝(10月20日)●3―26】日本は体格で劣るFWがセットプレーで苦しみ、トライを奪えずに敗れた。開始早々に、自陣でスクラムを押し込まれ、先制トライを許すと、SO田村がPGをマークするも我慢の展開が続き、3―5で折り返した。後半は自陣での反則が増えて3PGで突き放されると、さらに2トライを許した。南アフリカは屈強なFWを前面に押し出して得点を重ね、防御でも最後まで出足が衰えなかった。