【ラグビーW杯】快挙8強の裏にジョセフHCの“必勝パンツ”

2019年10月16日 11時00分

選手を祝福するジョセフHC(中)

 快挙達成の裏に何があったのか。ラグビーW杯1次リーグA組の日本代表は13日のスコットランド戦(日産スタジアム)に28―21で勝ち、4連勝で初の決勝トーナメント進出を決めた。A組1位でB組2位の南アフリカと20日の準々決勝(味の素スタジアム)で対戦するが、ここまで日本をけん引してきたSH田中史朗(34=キヤノン)を試合後に直撃。8強入りの心境とともに、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)の意外すぎるゲン担ぎを明かした。グリーンストーンに続く必勝アイテムとは――。 

 ――1次リーグを1位突破した

 田中:素直にうれしい。自分が2011年(ニュージーランドW杯)に負けてから夢に描いてきた8強入りを達成できたので。日本ラグビーや子供たちにとっても目指すべき目標が一段と上がったし、もっと日本のレベルが上がるし、ファンも増えてくれると思う。

 ――前回に8強入りを阻まれた因縁の相手

 田中:前半にいい形でリードできたが、相手も底力があって盛り返してきた。(28―14の後半10分に)僕が入ったときは、試合を締めることを意識してボールキープを心掛けた。みんな疲れていて危ない場面もあったけど、全員が踏ん張って努力したからティア1(強豪10チームの総称)に勝つことができた。

 ――ベスト8を決めたピッチ上の喜びは控えめだった

 田中:スコットランドは常にベスト8に入るチームなのに敗退という形になってしまった。彼らの気持ちも考えながら敬意を払いたかったし、自分たちも次の試合をしないといけない。

 ――ジェイミー・ジョセフHCが選手に渡したグリーンストーン(HCの母国ニュージーランドのお守り)の効果(本紙既報)も

 田中:みんな(グリーンストーンを)身につけているし、ジェイミーやブラウニー(攻撃担当のトニー・ブラウン・コーチ=44)ら何人か(のスタッフ)はスイムパンツみたいなのを試合のときにはいている。

 ――ぴっちりのビキニパンツでゲン担ぎか

 田中:そんな感じですかね。(ジョセフHCは)チーム(全員)で何か同じ物を持つということをやってくれるので、みんなチームにコミットできて自信を持ってプレーできている。

 ――8強入りを決めた後のチームの雰囲気

 田中:リーチ(マイケル主将=31、東芝)は(スコットランド戦後のロッカーで)「今の一瞬は喜ぼう。でも次があるのでしっかり切り替えよう」と言っていたし、ジェイミーも同じようなことを話していた。ロッカールームでは、みんなビールをそんなに飲んでいなかったので浮かれた感じはない。

 ――次はW杯制覇2度の南アフリカ戦だ

 田中:簡単に勝てる相手ではないし、W杯前(9月6日の壮行試合で7―41で敗戦)に負けてしまったが、いい場面もいっぱいあった。アタックでトライを取り切ることができれば、いい試合ができる。準々決勝でプレッシャーがかかってくるが、それを力に変えて勝てるようにしたい。

 ――決勝トーナメントは全員が未経験だ

 田中:やることは変わらない。しっかりした準備をして自分たちのプレーをすることが大事。ここで変えてしまうと、プレッシャーがかかってしまう。大きな目標を達成して一人ひとりの感じ方は違うと思うけど、それもリーチを中心に話し合っていければ、いつも通りの準備ができる。