【ラグビーW杯】日本代表 スコットランド戦はダブル・フェラーリ布陣

2019年10月12日 16時30分

初先発の福岡

 初の8強入りに攻め勝つ! ラグビーW杯1次リーグA組の日本代表は11日、都内でスコットランド戦(13日、日産スタジアム)の登録メンバーを発表した。ここまで途中出場が続いていた快足WTB福岡堅樹(27=パナソニック)が今大会初の先発メンバー入り。トライランキングでトップタイのWTB松島幸太朗(26=サントリー)と“Wフェラーリ”の攻撃型布陣で最終決戦に臨むが、そこにはある狙いが――。


 ようやくスタメンの座が巡ってきた。都内で会見を開いたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)は福岡について「彼のような選手は“フェラーリ”のように扱わないといけない。絶好調じゃないと使えないが、彼は絶好調だ」と強調した。

 福岡も「全試合先発で出たい気持ちで今まで準備してきた。スタメンでより一層いい仕事ができるチャンスがあるのかな」と語る。右ふくらはぎを負傷したまま開幕を迎えたが、急きょベンチ入りした第2戦アイルランド戦で逆転トライを決めると、第3戦サモア戦でも2試合連続のトライを挙げ、存在感は抜群だった。

 1次リーグ突破がかかる最終戦の相手、スコットランドとの対戦成績は1勝10敗。2015年W杯イングランド大会では日本が唯一の黒星を喫した苦手の相手だが、ここまで大会トップの4トライをマークする松島と、2トライの福岡の“Wフェラーリ”を両翼に配置し、攻撃手段を増やして勝機を見いだす。

 特に福岡のスタメン起用には理由がある。今大会得点ランキングトップ(40点)のSO田村優(30=キヤノン)のキックを最大限に生かすためだ。ここまで敵陣の裏に繰り出すキックパスからトライを重ねているが、スピード自慢が2人になれば、田村のキックパスのコース選択も増えて、チャンスも激増。トライの確率も大幅にアップする。

 さらにパシフィック・ネーションズカップ(PNC)フィジー戦では田村の絶妙なキックパスを福岡がダイレクトキャッチし、トライを決めたように相性も抜群。快足の福岡は「自分らしい走りを見せられるか。誰のトライであれ、プレーの起点になれるようなプレーができれば。そこで記憶に残れたらいいかな」と意気込んだ。

 仮に敗れても攻撃ラグビーで4トライを取ればボーナスポイントを獲得し、準々決勝に進出できる。A組最終戦を前にリーチ・マイケル主将(31=東芝)は「その(負けても勝ち上がる)話を(チームに)入れないことを意識している」と話したが、8強入りには攻めるしかない。