【ラグビーW杯】悲願8強へ13日スコットランド戦 田村VSレイドローのキック対決

2019年10月07日 16時30分

田村のキックが8強入りを引き寄せる

 ラグビー日本代表はW杯初の8強入りをかけて1次リーグA組最終戦のスコットランド戦(13日、日産)に臨む。ベテランのSH田中史朗(34=キヤノン)はキックの名手SHグレイグ・レイドロー(33)を警戒。対する日本はW杯得点ランキングトップ(6日現在)に立つ名キッカーのSO田村優(30=キヤノン)が迎え撃つ。8強入りをかけた最終戦は“キッカー対決”が勝負の分かれ目になりそうだ。

 38―19で勝利したサモア戦から一夜明けた6日、チームは帰京。都内で取材に応じた田中は、勝てば文句なしで8強入りとなるスコットランド戦に向けて「やることは変わらない。意識するとプレーに影響が出るので、3連勝を忘れてこの一戦に全力で臨みたい」と気を引き締めた。

 その上で、過去1勝10敗と苦手にするスコットランドの要注意人物にキッカーを務めるレイドローの名前を挙げた。「すごくいいキッカー。ペナルティーを取られたら(PGを)決められ、そこから相手のリズムになってしまうので、練習からペナルティーをなくしていけば勝つ確率も上がる」

 2015年W杯イングランド大会1次リーグの対戦でも、スコットランドの司令塔を務めるレイドローの正確なキックと冷静かつ大胆なゲームコントロールに苦しめられて完敗した。今大会も“したたかな”プレーは健在。円熟味も増し、初めての1次リーグ突破を狙う日本にとっては、かなり厄介な選手になる。

 もちろん、日本は反則を減らし、DF陣がプレッシャーをかけてレイドローに仕事をさせないことが大前提だ。たとえキックの“撃ち合い”の展開になっても、日本には頼もしい存在のSO田村がいる。サモア戦ではPGなどで18点を稼いだように、試合を重ねるごとにキックの精度は高まっている。現在の40点は世界のスコアラーを抑えて得点ランキング1位。決勝トーナメントに進出すれば、あと2試合以上あるだけに、FB五郎丸歩(33=ヤマハ発動機)が15年に記録した日本人W杯通算最多得点記録(58点)更新も射程圏になっている。

 とにかく勝てばいい日本は、無理をしてトライを狙わずとも田村のキックで得点を重ねていけば、ジワジワとボディーブローのようにダメージを与えられる。スコットランドは4トライ以上を取り、ボーナスポイントの獲得を念頭に置きながら戦ってくる可能性が高いが、そのゲームプランの遂行を狂わせる効果も期待できる。

 ジャパン不動のキッカーは「(スコットランド戦は)僕らの決勝戦なので全部出し切りたい」と不退転の決意を語っており、悲願の8強へと導くパフォーマンスを披露する。