【ラグビーW杯】鈴木健三氏が姫野にエール 愛知の歴史を変えた男が世界へ羽ばたく

2019年10月03日 16時30分

突破力が自慢の姫野(中央)が地元で大爆発か(ロイター)

“歴史を変える男”とは――。ラグビーW杯1次リーグA組の日本代表は第3戦のサモア戦(5日、豊田)に臨む。8強入りに向けて重要な一戦を前に、明治大学ラグビー部出身で世界最大のプロレス団体、WWEでも活躍したKENSOこと鈴木健三氏(45)が、同じ愛知県出身のナンバー8の姫野和樹(25=トヨタ自動車)に期待した。そこには意外な“つながり”も――。

 真価が問われるサモア戦。明大時代に大型ロックとして注目され、日本代表A(代表予備軍)に選出された経験を持つ鈴木氏は「(9月28日の)アイルランドに勝った試合を泣きながら見ていました。夢のような気持ちですね。日本は確実に強くなりました。特にFW陣は安定感もあるので、すでに世界トップと言えるのではないでしょうか」。

 鈴木氏は現在、フリーのプロレスラーとして活動しながら、共同テレビジョンのプロデューサーとしてラグビー番組をはじめ、数々のプログラム制作を手掛けている。元ラガーマンとして明大の後輩、SO田村優(30=キヤノン)の活躍を期待してきた一方、次戦は同郷のナンバー8に注目する。「彼は愛知の誇り。あの突破力は本当に素晴らしいし、外国人相手にも臆するところがないですよね。ただ(活躍したことで)今後はマークもきつくなる。それでも自分が敵選手を引きつける、おとり役になるくらい余裕をもって臨んでほしい」とエールを送った。

 姫野とは浅からぬ縁もあるという。「実は大学時代の友人で(トンガ出身の)ロペティ・オトが高校時代の姫野を指導していたのです。オトとは選抜チームなどでともにプレーした仲間。彼は日本代表にも選ばれ(トップリーグの)トヨタ自動車でも活躍した名選手です。先日“日本戦のチケットはないか。姫野の試合を見たい”って連絡がありました」

 鈴木氏がオト氏から聞いた話によると、姫野の才能は中学時代から県内外に知れ渡り、指導する愛知・春日丘高校ラグビー部にスカウトする際、学校側に「春日丘の歴史を変える男」と伝えたという。「当時から明らかに突出した存在だったそうです。高校の歴史を変えるどころか、いまや世界の歴史を変えちゃっていますけどね」

 さらに、元WWE戦士は同じ愛知出身という面からも期待する。「県人気質としては負けず嫌いなところがありますし、トヨタ自動車に代表されるようにグローバルな土地柄。この勢いのまま世界に羽ばたいてくれるでしょう」。第3戦のサモア戦は地元での開催。姫野の活躍で悲願の8強入りに近づく。

【姫野はパワー対決に自信あり】姫野は日本人離れした自慢のパワーでチームを大きく前進させた。初戦のロシア戦(9月20日)では、相手を引きずりながら突破するシーンを見せて、持ち味を発揮。前進した距離はチームトップの113メートル。タックルも的確に決めて、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)らが決定するチーム内MVPに輝いた。

 アイルランド戦でも相手タックルにひるまず前進し、快挙達成に貢献。パワーに定評のあるサモア戦に向けて“フィジカルモンスター”の存在は頼もしい限りだ。姫野は「自分の強みはフィジカル。この3年間、代表で自分のボールキャリーやフィジカルの部分で自信を積み重ねてきた」と勝利を誓った。