ラグビー日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)は18日、W杯開幕戦となる1次リーグA組初戦ロシア戦(20日、味スタ)に臨む登録メンバー23人を発表。SH田中史朗(34=キヤノン)が“大役”を任された。

 SHは田中、流大(27=サントリー)、茂野海人(28=トヨタ自動車)の3人によるシ烈なポジション争いの末、ロシア戦は流が先発の座を勝ち取った。ジョセフHCは「流はいいリーダー。しっかりコミュニケーションを取れる。レフェリーにも主張できるし、味方にも強く要求できる」と高く評価した。

 それに勝るとも劣らない期待を寄せられたのがベンチスタートのベテランだ。途中出場が濃厚なだけに、指揮官は「W杯でもプレーし、高いレベルでのラグビーを経験してきた選手。大事な場面で貢献してくれると思う」。リードしている場面なら試合をきっちりと終わらせる“クローザー”として、劣勢なら流れを変える切り札の“ジョーカー”として大事な役割を担う。

 そんなピッチ内の仕事にとどまらず、精神的支柱として選手をけん引する。田中は「最後のW杯になると思うので、この大会で命をかける。ラグビー人生をかけて何かを残せれば」と任務遂行を誓った。