20日に開幕するラグビーW杯に臨む日本代表ロックのビンピー・ファンデルバルト(30=NTTドコモ)が3日、“ジャパン愛”を強調した。本番前最後の対戦相手となる南アフリカ出身のファンデルバルトは「自分の家族は日本を応援してくれるし、自分が出れるのであれば、フィジカル面で貢献して日本のためにベストを尽くしたい」と、代表チームへの献身を誓った。

 2013年に来日したファンデルバルトは、15年W杯イングランド大会まで日本に対しての忠誠心はなかったという。4年前に日本が南アフリカから歴史的勝利を勝利をつかんだ試合も「自宅で家族や友人と見ていた。そのときは南アフリカの方に(勝ってほしい)気持ちはあった。当時は日本でプレーしていたのでノーチャンスではないと思っていたが、勝利は驚きだった」と振り返った。資格を取得した17年に日本代表デビュー。国籍は南アフリカのままだが、すっかり日本のとりこになったという。ファンデルバルトは「日本に来て大好きになった。治安がよくて安全だし、今後も住みたい」。今後の日本国籍取得を検討しているが、まずはW杯で日本を勝利に導く。