ラグビー日本代表WTB松島幸太朗(26=サントリー)が、W杯日本大会(9月20日開幕)に向けて厳しいポジション争いにさらされている。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=49)就任後は主にFBで起用。だが、パシフィックネーションズカップ(PNC)初戦フィジー戦(7月27日)は15番(FB)をウィリアム・トゥポウ(29=コカ・コーラ)に譲り、WTBに回って2トライを決めるなど2015年W杯イングランド大会で担ったポジションでアピールした。

 しかし、WTBには快足の福岡堅樹(26=パナソニック)や16年リオデジャネイロ五輪7人制男子の4強入りに貢献したレメキ・ロマノラバ(30=ホンダ)らライバルは強力。FBも同じ状況だが、松島は「どのポジションでも高いレベルでパフォーマンスを出したい。自分の役割をしっかり理解した上で取り組んでいるので、その部分を出したい」と力を込めた。

 その自信はある。再びWTBで先発するPNC第2戦トンガ戦(3日、花園)へ向けて「(W杯でプレーを)早くやりたい気持ち。僕的には今すぐにでもできる」と絶好調宣言。複数のポジションをこなせる器用さとともに好調ぶりも2度目のW杯メンバー入りへの追い風にしていく。