ラグビー日本代表候補合宿は26日、東京・町田市で第4クール2日目を迎え、15対15の実戦練習や選手間ミーティングを行った。フランカーのリーチ・マイケル主将(30=東芝)は「アタックやディフェンスについて(ポジションの)グループに分かれて戦術的なことを話し合った」と説明。3月末のニュージーランド遠征に向けて完成度を高めている。

 そんな中、練習終了直前に組まれた円陣ではこの日、26歳の誕生日を迎えたFB松島幸太朗(サントリー)にサプライズでケーキが用意され、選手たちから「ハッピーバースデー」で祝福された。練習後は駐車場で出待ちをしていたファンからも「おめでとうございま~す!」と声を掛けられる場面があった。

 ただ、主役の松島は「今日も一日キツかったので、残りの時間だけでも楽しめるようにしたいです…」と声を振り絞るのが精一杯。連日ハードなメニューを消化しており、蓄積疲労もあるだろう。それでも一年の目標を問われ「個人としてはシンプルに(9月開幕で自国開催の)W杯に出る。チームとしてはベスト8以上に行くこと」と力強く誓いを立てた。

 前回のW杯イングランド大会では大金星を挙げた初戦の南アフリカ戦に先発出場するなど、1次リーグ3勝に大きく貢献。しかし決勝トーナメントに駒を進めることができず、悔しい経験も味わったことで自国開催のW杯には一層の思い入れがある。

 松島はくしくも親交のあるサッカー元日本代表FW三浦知良(52=J2横浜FC)、サザンオールスターズの桑田佳祐(63)と同じ誕生日。自身の活躍でW杯8強となればラグビー界にとどまらず、“ビッグネーム”の仲間入りも夢ではない!?