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体液ぶっかけ逮捕・長野五輪銅メダリストのトンデモ供述


1998年、長野五輪で銅メダルを獲得した植松仁容疑者

 1998年の長野冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック男子500メートルで銅メダルを獲得した植松仁容疑者(43)が30日、通勤電車内で女性の足に体液をかけた暴行容疑で愛知県警に逮捕された。同容疑者は「(体液を)出したことは認めるが、かけるつもりはなかった」と前代未聞の“チン供述”をしている。その内容から、常習性も疑われるようなしたたかな計算もうかがえる。五輪メダリストの転落劇に迫る。

「出したことは間違いないが、女性にかけるつもりはなかった」

 トンデモ供述に捜査員も固まった。暴行の疑いで逮捕されたのは、長野五輪の銅メダリスト・植松容疑者だった。このショート男子500メートルでは、西谷岳文(38=現競輪選手)が金メダルを獲得している。

 愛知県警によると、同容疑者は4月14日午前8時ごろ、名鉄名古屋駅から知立駅に向かう電車内で、乗客の女性(21)の右足甲に体液をかけた疑いが持たれている。女性のストッキングに付着した体液を調べたところ、植松容疑者が捜査線上に浮上したという。

 調べに対し、植松容疑者は冒頭の供述を繰り返し容疑の一部を否認。この手の“体液ブッカケ事件”では、事前に犯人が体液をフィルムケースなどに仕込み、好みの女性にぶちまけるパターンが多いが、植松容疑者はなんと“生絞り派”だったという。

「満員の通勤電車に乗り込み、隠れながらその場でナニをしごいて発射していた。スピードスケートのメダリストだけあって、素早かった」とは捜査関係者。

 供述からは計画性、常習性もうかがえる。当局は体液を相手にかけたことで、暴行罪が成立すると判断。刑法では2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金、または拘留や科料となる。

 一方、植松容疑者の「出したけど、かけるつもりはなかった」が認められた場合、公然わいせつ罪のみが成立する可能性もある。そうなると、罰則は6月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金、または拘留や科料となる。

「そのあたりを計算して供述しているように見受けられる。裏を返せば、逮捕された時のことも想定していた印象。当局は余罪も含めて捜査している」(地元報道関係者)

 それにしても、五輪で銅メダルを獲得した一流アスリートがなぜここまで転落してしまうのか?

 植松容疑者はスケート競技を引退した後、2000年に日本競輪学校に特別枠で入学。01年8月にプロデビューし、1週間後に初勝利を挙げたが、06年にS級に上がると、思うような結果を残せず、加えて肝臓を患ったこともあり、復帰と休養を繰り返した。

 結局、10年10月に現役を引退。その後、航空機部品会社に就職したが、しばらくして辞め、現在はアスリートのセカンドキャリア支援を目的とした活動を行っていた。植松容疑者のブログによれば、一般社団法人「先端医科学スポーツアカデミー」で理事も務めていた(現在は理事名簿に名前なし)。

「とはいえ、何らかのストレスを抱え、そのはけ口として今回の事件を起こした可能性もある」(前出の関係者)

 同様の転落劇で思い出されるのは、陸上の世界選手権女子マラソンの元代表・原裕美子(35)の万引き事件だ。7月30日に栃木県足利市内のコンビニで化粧品や菓子パンなど8点、計2600円相当の商品を万引きした窃盗容疑で逮捕。11月に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

 当時の公判で原は苦しい胸の内を吐露。現役時代の厳しい体重制限により、暴食しては吐く摂食障害になったと告白。万引きした理由について「お金を払うのが惜しかった」と述べ、事件当時は強いストレス下にあり「早く捕まって楽になりたいと思った」と告白した。

 五輪メダリストや日本代表クラスの一流アスリートでも、現役引退後の生活は保障されていない。植松容疑者はそれを変えるために、アスリートのセカンドキャリア支援を始めたはずだったが…。メダリストがただの“変態男”に成り下がってしまったのは残念というしかない。

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