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【ダブル世界戦】岩佐が新IBF世界Sバンタム級王者に 敗れた小国は引退表明


小国(左)に強烈なパンチを浴びせる岩佐

 IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(13日、エディオンアリーナ大阪)は、挑戦者で同級3位の岩佐亮佑(27=セレス)が王者・小国以載(29=角海老宝石)を6ラウンド2分16秒TKOで破り、新王者となった。小国は初防衛に失敗した。

 立ち上がりから鮮烈だった。「伸ばしたのが当たった」という左ストレートがものの見事に決まり、小国はいきなりダウン。続く2ラウンドにも同様のパンチで2度のダウンを奪って完全に主導権を握った。

 王者は「いくら練習してもサウスポーはダメ。それなら4ラウンドまでに勝負をかけようと思っていた」と早い勝負を仕掛けるつもりだったが、完全に裏目に出た格好だ。

 日本人同士の世界戦は、ともすれば「日本タイトル」とやゆされることもある。話題作り、チケットの販売増などをもくろんでマッチメークしても、試合内容が乏しければ酷評される。だが今回の対戦は、岩佐が昨年11月に米国・コネチカット州での「指名挑戦者決定戦」を経て資格を得た。

 この時点での王者は22勝全てKO勝利のジョナサン・グスマン(28=ドミニカ共和国)。昨年大みそかに小国に判定負けして王者が入れ替わったが「僕が指名挑戦権を得た相手の王者がたまたま日本人だったということ。『日本人対決』とか、関係ないです」と果敢に攻めた。

 4ラウンドにはホールディングの反則を取られ、続く5ラウンドはややペースダウン。スタミナ切れかとも思われたが、6ラウンドにラッシュをかける。小国は唇から大量に出血し、2分を過ぎたところでレフェリーが試合を中断した。小国が「見たことがないような血の出かただったので、止められたらダメかな」と予想した通り、ドクターは続行不可能と判断。負傷TKOで岩佐が新王者となった。

 2015年には英国でリー・ハスキンス(33=英国)とIBF世界Sバンタム級暫定王座決定戦を戦ったものの、TKOで敗れた。11年には当時の日本バンタム級王者だった山中慎介(34=帝拳)にやはりTKO負け。だがこの2度の敗戦を糧に世界の頂点に上りつめた。

 今後の目標を聞かれると「海外で勝てるような選手になりたい」とキッパリ。新王者がどんな防衛ロードを歩むのかに注目だ。

 一方、小国は試合後、現役引退を表明。「最後の相手が岩佐でよかった」とすがすがしい表情で話した。

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