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内山高志 次戦4・9ラスベガス進出浮上も「喜べない理由」


ワタナベジムのWBA世界王者が揃い踏み。左から河野公平、内山高志、田口良一

 昨年大みそかにV11に成功したWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(36)が13日、ワタナベジムの後輩で同スーパーフライ級王者の河野公平(35)、同ライトフライ級王者の田口良一(29)とともに2016年の練習をスタートさせた。次戦では元WBAフェザー級スーパー王者ニコラス・ウォータース(30=ジャマイカ)との対戦も浮上しているが、渡辺均会長(66)はもろ手を挙げて大歓迎、というわけではない。聞けば納得の理由は――。

 

 大みそかは6位のオリバー・フローレス(32=ニカラグア)を3回にボディーで沈める圧巻の勝利。「ダメージもなかったので、5日ぐらいからは軽く走り始めていました。最近は連日、祝勝会をしていただいています」と内山は笑いながら年始を振り返った。

 

 かねて海外での試合を希望していた王者だが、次戦ではウォータースと対戦の可能性が浮上。渡辺会長は時期について「4~5月ごろかも」との見通しを語った。

 

 スケジュールに関しては、ウォータースが契約するトップランク社のどの興行に組み込まれるかが注目の的。同社は4月9日にラスベガスのMGMグランドでマニー・パッキャオ(37=フィリピン)とティモシー・ブラッドリー(32=米国)の3度目の対戦を行うことを発表しているが、この興行のアンダーカードになるようなことになれば一大事だ。

 

 昨年11月、WBCスーパーフェザー級王者(当時)の三浦隆司(31=帝拳)とフランシスコ・バルガス(31=メキシコ)の一戦が、WBC世界ミドル級タイトルマッチ、ミゲール・コット(35=プエルトリコ)対サウル・アルバレス(25=メキシコ)戦のセミに抜てきされたのに続く快挙なのは確か。だが、渡辺会長は「パッキャオと同じ興行とかはできれば避けたい」と言う。「後援会が応援に行きたくても、チケットが取れなくなってしまう」という理由からだ。

 

 その人柄から後援会が充実している内山は、時には1000枚超のチケットをさばく。もちろんその全員が米国まで行くとは考えにくいが、初の本場でのビッグマッチ。さらにこの試合での引退を表明しているパッキャオと同じ興行ということにでもなれば、100人単位が観戦を希望する可能性もある。だがそれだけの数のチケットを手配するのはまず不可能だ。

 

 とはいえ「大きい舞台に立てるのは楽しみ」という内山にとって、14年にビック・ダルチニャン(40=オーストラリア)とノニト・ドネア(33=フィリピン)を続けてKOで破ったウォータースとの対戦は、それ自体がビッグマッチ。世界戦12試合で10KOの実力を存分に発揮して「KOダイナマイト」の存在感を本場でアピールしたいところだ。

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