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デザイン盗用で謝罪の佐野氏 五輪エンブレムは差し止め裁判に


ホームページで釈明した佐野氏

 2020年東京五輪のエンブレムをデザインした佐野研二郎氏(43)が新たな盗用疑惑で“完オチ”した。サントリービールのキャンペーン用トートバッグのデザイン盗用疑惑で14日、前日に取り下げていたデザインが“パクリ”だったことを認め、謝罪したのだ。

 計30種類のトートバッグは「佐野研二郎デザイン」と銘打たれていた。その一部にネット上で盗用疑惑が指摘され、佐野氏側は13日に8種類のバッグを取り下げに。同氏の事務所は14日夜にホームページで「デザインの一部に関して第三者のデザインをトレースしていたことが判明いたしました」と説明した。

“トレース”とは、小保方晴子氏(31)のSTAP細胞騒動でも一部のグラフで話題になった。画像などの複写を意味し、要はパクったということだ。

 佐野氏は、自身の管理下で共同制作していた他のデザイナーによる盗用だと釈明。「何ら言い訳にはなりませんが、今回の事態は、社内での連絡体制が上手く機能していなかった」と反省の弁を述べた。

 一方で、五輪エンブレムのパクリ疑惑には「模倣は一切ないと断言していたことに関しては、先日の会見のとおり何も変わりはございません。今回の案件(編集注・バッグデザイン盗用問題)とは制作過程を含めて全く異なるものであり、デザインを共同で制作してくれたスタッフもおりません」と重ねて否定した。

 とはいえ、トートバッグの描き写しを認めたことで、ネット上では「エンブレムのデザインも取り下げるべきではないのか」との声が上がり、波紋が広がっている。

 この件でデザインを盗用されたと主張するベルギーのリエージュ劇場とそのロゴを作成したデザイナーのオリビエ・ドビ氏(52)が同日、国際オリンピック委員会(IOC)にエンブレム使用差し止めを求める訴えを地元裁判所に起こした。9月22日に初回裁判が開かれる。

 佐野氏は5日に続く新たな会見を開く意向はなく、一連の盗用騒動の収束を図りたいようだ。しかし、事務所としての盗用を認めた以上、佐野氏のイメージ低下は避けられない。

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