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公務員ランナー・川内が韓国での“悲惨体験”告白


疲れきった表情で韓国から帰国した川内

 いよいよ新年度が始まった。消費税が8%に引き上げられ日本が転換期を迎えるなか、希望を胸に新たな一歩を踏み出す人もいる。スポーツ界では男子マラソンの“公務員ランナー”川内優輝(27=埼玉県庁)がその一人だ。埼玉県立春日部高定時制の事務局員から1日付で県立久喜高定時制に異動した。意気揚々と新天地に臨むが、本紙が直撃すると「いや~、まいりました…」と悲痛な叫びを上げた。いったい、何があったの?

 

 ――マラソン代表として金メダル奪取を誓う9月のアジア大会(韓国・仁川)の視察を兼ねた先月30日の仁川国際ハーフマラソンは1時間6分4秒で5位だった

 

 川内:実は前夜に食あたりして、4回くらい吐きました。その後、胃がムカムカして全然寝られない。レースは最低限の走りでした。

 

 ――嘔吐の原因は

 

 川内:ビュッフェで食べたレバーかにんにくだと思います。不安のまま当日を迎えて朝食もバナナ1本とみそ汁の汁だけとゼリー。あとは何も食べられなかった。胃が受けつけなくて体力も消耗しました。いつもレースの前は朝ご飯をしっかり食べてスタミナをつけていく。睡眠もいつもは7時間半取るんですけど、ほとんど寝てない。今までのレースの中でも最悪のコンディションでした。

 

 ――それでも走りきったのは、逆にすごい

 

 川内:招待選手でしたし、アジア大会を見据えると、そういう状態でも走らなければいけない。本番でそういうコンディションにならないとも限らないですから。「完走できれば」という気持ちで走りました。当初の目標からはだいぶ違ってしまいましたけどね。大会のバスも現地到着が渋滞で遅れてウオーミングアップもできませんでした。

 

 ――当初はレース後にアジア大会のコースの下見を予定していたが

 

 川内:レース終わってからかなり調子が悪くなって、4時間くらい寝込んだんです。でも、その後、タクシーを使って予定のコースを回れました。大まかなスタート地点と、まだ建設中だったゴールのスタジアムを見ました。最後、コースはだらだらと上り坂になっていく。そこで競り合っていけば勝負になると思います。思い描いていた下見はできたけど、本当はもうちょっと早く出発して見たかったですね。

 

 ――生活環境に慣れるため、現地の銭湯やスーパーも確認したいと話していたが

 

 川内:無理でした。街の雰囲気だけですね。計画は大幅に狂いました。今も完全には体調は戻ってないです。

 

 ――ところで、4月から5年間務めた春日部高を離れ、久喜高に赴任

 

 川内:春日部高校で定時制のノウハウを学んできた。地元なのでしっかり尽くしたいです。

 

 ――通勤時間はどれくらい変わるのか

 

 川内:今まで50分だったのが30分くらいになります。徒歩と電車を使っていたのが、自転車になると思います。往復するだけでも電車よりいいトレーニングになる。

 

 ――新たな環境で、心境の変化は

 

 川内:春日部高は男子校でしたけど、久喜高は(全日制は)女子校になりますね。まずは新しい職場に慣れることが大事だと思います。トレーニング環境は大きく変わらないと思う。ただ、久喜高は春休みや夏休みなどの長期休暇の時は、8時25分出勤で午後4時55分まで。昼と同じ勤務になる。春日部高は10時半出勤でしたので、時間の使い方を考えていきたいと思います。

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