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【箱根駅伝】青学V5ならず 原監督が悔やんだ3つの敗因


原監督は関係者に頭を下げた

 名将に何が起こったのか。第95回東京箱根間往復大学駅伝は3日、復路が行われ、往路2位の東海大が10時間52分9秒の大会新記録で悲願の総合初優勝を果たした。一方で青山学院大は往路で6位と出遅れ、復路Vで意地を見せるも総合2位で5連覇を逃した。大学3冠確実と言われていた“絶対王者”がまさかのV逸。今年のスローガン「ゴーゴー大作戦」が不発に終わった原晋監督(51)の言葉から読み取る3つの敗因、そしてチームの今後は――。

 意地は見せた。往路優勝の東洋大とのタイム差は実に5分30秒。6区を6番目にスタートした小野田勇次(22)が大会初の58分を切る57分57秒という区間新で1つ順位を上げると、7区の林奎介(22)も区間賞の走りで2人を抜きこの時点で3位に。8、9区で2位の東洋大との差を縮めると、10区のアンカー鈴木塁人(21)は5キロ手前で東洋大をかわし2位に躍り出たが、猛追もここまで。原監督が、先月行われた監督同士のトークバトルで「最大のライバル」と評していた東海大に一歩及ばなかった。

 敗因は何か。原監督が真っ先に挙げたのが「采配ミス」だ。「東海大はいい走りをしたが、力負けというよりうちが失敗した負け。4区の難しさ、大切さに対してもっと思いを持つべきだったが、甘く見た。ここに初めて箱根を走る選手を置いた私の見る目が少しなかった」。4区で区間15位と大ブレーキになった箱根デビューの岩美秀哉(20)の起用を悔いた。

 2つ目は指導や対策に対する「しつこさ」の欠落だ。「往路は東海大、東洋大を意識したオーダーを組むべきだった。まずは、往路優勝を狙うんだというしつこい意識が足りなかった。何が起こるかわからない5区の山登り対策もしつこくやらないとダメ」

 最後は「進化の低下」だという。「右肩上がりの時は新しい提案などが成果となっていたが、4連覇から5連覇へと向かう中でその進化が少し止まったかな。進化をやめたら退化になりまっせ、という話」と語った。

 5連覇への圧倒的な自信が“過信”につながった面は否めない。まさかの敗戦を冷静に分析できる名将でさえも、連覇の落とし穴にはまった…ということか。

 ただ、復路を制して区間賞も4人出した。チームは間違いなく強い。原監督も「箱根は一年の積み重ね。選手だけではなく、スタッフや寮母さんまで含めてトータルでつくり上げるもの。この負けを糧にして組織のレベルアップをしなければならない。それが次の進化」と出直しを誓った。

 この負けをどう生かすのか。来年は名将の“真価”が問われる。

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