村田諒太「ロンドン五輪決勝再戦」が消えた理由
2018年07月12日 11時00分
米スポーツ専門局のESPN(電子版)は9日(日本時間10日)、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)のV2戦が10月20日にネバダ州ラスベガスで行われると報じた。帝拳ジムとともに村田をプロモートするトップランク社のボブ・アラムCEO(86)が明らかにしたという。
いよいよロンドン五輪金メダリストが本格的に本場へと進出するが、アラム氏は当初、村田と五輪決勝で対戦したエスキバ・ファルカン(28=ブラジル)との“ロンドン再戦”を計画していた。一方で同氏は4月の初防衛戦時に「ラスベガスでのV2戦は、ムラタがメインイベントを務める」と宣言。その相手がブラジル人では、インパクトがいまひとつ弱い。本場で多くのファンの注目を集め、村田の商品価値を高めるためには米国人と戦うことが不可欠ということになり、路線を変更したようだ。
対戦相手は決まっていないが、WBAからは同級3位のロブ・ブラント(27=米国)を指名挑戦者として対戦することを指令されている。今後、対戦相手の最終決定など詳細を詰め、早ければ今月中にも正式発表される見込みだ。
村田はこの日「相手は交渉中ということなので、しっかり自分のボクシングを高めるだけ」と話した。ESPNによれば、会場は村田が契約する「MGMリゾーツ・インターナショナル」の「MGMグランドか、マンダレイ・ベイになる見込み」。ラスベガスのリングには2015、16年に上がっているものの、世界戦は初めてだ。
「勝てばその先のビッグマッチも見えてくる。米国でもしっかり勝ちたい」と意気込む村田には、本場のファンを満足させる内容を伴う勝利が求められる。
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