【柔道】リオ100キロ超級銀・原沢 2020年東京へ「退路」断つ

2018年04月28日 15時27分

左から小川雄勢、原沢久喜、王子谷剛志

 体重無差別で柔道日本一を決める全日本選手権(29日、東京・日本武道館)に向けて、有力選手による会見が28日、東京・春日の講道館で行われ、リオ五輪100キロ超級銀メダリストの原沢久喜(25=日本中央競馬会)が不退転の決意を語った。

 原沢は今月いっぱいで所属の日本中央競馬会(JRA)を退社し、フリーになる。「(JRAには)いろいろサポートしていただいて、一生働くつもりだったが、自分の柔道と向き合った結果、退路を断つ覚悟を決めた。あと2年間、柔道に集中していきたかった」とその理由を説明した。

 2020年東京五輪での金メダル獲得のため、あえてサポートの手厚いJRAを離れて自分を追い込む。16年リオ五輪後から検討し、昨年11~12月ごろに決断したという。今回はJRA所属としては最後の大会となるだけに「関係者に感謝の気持ちを伝えたい」と、2度目の優勝で“恩返し”することを誓った。

 昨年の世界選手権後にオーバートレーニング症候群を発症。徐々に体調を回復させてきたが、8日の全日本選抜体重別選手権の100キロ超級決勝では、暴走王ジュニアの小川雄勢(21=明大)に敗れた。現在の状態は「8割くらいしかない」というものの「自分の状態のいいころには近づいている」と確実に上向いている。

 大目標の東京五輪に向けても、今大会を制し、9月の世界選手権(アゼルバイジャン)代表の座は確保しておきたいところ。「今は集中していく」と原沢は静かに闘志を燃やした。