柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)の代表最終選考会を兼ねた全日本女子選手権(22日)の前日記者会見が21日、会場となる横浜文化体育館で行なわれた。

 前回優勝の女子78キロ超級・朝比奈沙羅(21=パーク24)は、昨年の世界選手権で準優勝に終わっただけに「借りを返す覚悟で1年間やってきた。一戦一戦に集中する」と闘志を燃やした。

 昨年は全5試合中3試合で延長戦を戦い、同大会の厳しさを熟知しており「命と命のぶつかり合いで死闘を体現する大会になる。死ぬ気で頑張る」。

 初出場の素根輝(17=福岡・南筑高)も「練習量は誰にも負けない自信がある」と気合十分。「昨年は出場できずにテレビで見ていて悔しかった。だからこそ勝ちたい」と意気込んだ。7日の選抜体重別選手権では決勝で朝比奈を破り連覇したが「ここで勝たないと世界選手権も五輪もない。しっかり一人ひとりを倒していく」と気を引き締めた。

 対する朝比奈は自身が初出場で3位だったことに触れて「簡単に勝てる大会だと思わせたくない。出た芽は摘んでいく」と対抗心をむき出しにした。