【柔道】73キロ級の橋本壮市“みそぎ”V「僕は勝って恩返ししかできない」

2018年04月07日 18時43分

海老沼匡(左)から腰車で技ありを奪った橋本壮市

 柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)代表選考を兼ねた全日本選抜体重別選手権第1日(7日、福岡国際センター)、注目の男子73キロ級は昨年の世界王者・橋本壮市(26=パーク24)が2年連続3度目の優勝を果たした。

 決勝の相手はリオ五輪金メダルの大野将平(26=旭化成)を破って勝ち上がった同門の海老沼匡(28=パーク24)だった。練習で何度も組み合っている相手に対し、腰車で技ありを奪って優勢勝ち。「普段やらないんですけど、自然と」と謙遜したものの、海老沼が「練習と試合では少し違った」と舌を巻く、奥の手で上回ってみせた。

 2月、東京・国立スポーツ科学センター(JISS)での合宿中に、知人を招き入れたとして処分を受けた。冬の欧州遠征に行かずに国内に残って調整する最中の不祥事に、橋本はバリカンで頭を刈って猛省した。

 全日本男子の井上康生監督(39)からは「反省してもう一度、畳の上に上がって(周囲の支えに)恩返ししろ」と叱咤された。柔道人生最大の危機に「ボクは勝って恩返ししかできない」と決意。崖っ縁から世界代表に前進し「何をするにもしっかり考えて、子供たちにいい見本となるような生活、柔道をしていけたらと思う」と“改心”をアピールした。

 大野とは近い将来の頂上決戦を熱望する。「決勝では大野選手とやりたかった。次やる時は大野選手に勝って優勝したい」。みそぎを済ませた男は、早くも自信の笑みを取り戻した。