柔道のグランドスラム・エカテリンブルク(17~18日、ロシア)男子66キロ級で優勝した阿部一二三(20=日体大)が20日、成田空港に帰国した。

 昨年12月のグランドスラム東京で優勝した阿部は1月にドイツ、オーストリアで自身初の単身武者修行を終えて初めて挑んだ今大会で4試合を勝ち抜き金メダルを獲得。無敗だった昨年の勢いをそのままに、今年の初陣でも優勝を飾った。

 今大会では組んだ相手から入念に対策されているのを肌で感じたと回想。「研究されている相手にも一本で勝てる柔道を目指す。足技や寝技でも勝てるようにしたい」と、さらに腕を磨くつもりだ。

 9月の世界選手権(アゼルバイジャン・バクー)の出場が内定している阿部は、その代表選考の場である全日本選抜体重別選手権大会の参加を見送り、海外の大会に1試合出場する予定。「今回の反省点を改善して仕上げていく」と、世界選手権連覇に向けて余念のない調整を期した。