【東京都柔道選手権】原沢が3年ぶり3度目V

2018年03月12日 16時30分

原沢(右)は心身ともに調子を上げている

 11日、東京都柔道選手権(東京武道館)で3年ぶり3度目の優勝を果たし、全日本選手権(4月29日、日本武道館)出場権を獲得した。昨年の世界選手権後、オーバートレーニング症候群と診断され、ドン底に落ちた。そこで原沢が取り入れたのが心理カウンセラーの活用だった。

「国立スポーツ科学センター(JISS)でカウンセリングは受けてました。オーバートレーニング症候群と診断されてから何か月か通ってましたね。週1ぐらいです」

 これまでのキャリアの中でも初の試みだった。最初は「気持ち的に沈んだとか、あまり言いたくなかった」と嫌がる自分がいたが、少しずつ胸中を告げるうちに、新境地にたどり着いた。

「自分の考えというのをすごく整理できる時間だったので、自分と向き合う時間が増えましたし、自分の目標を再確認できた」。穏やかな表情で振り返る原沢は確かに一つの壁を乗り越えたようだった。
「(リオ)五輪が終わって、いまひとつ、気持ちが入らないというか『もう一回やってやろう』という気持ちが起こらなかった。今は充実した気持ちで柔道ができている」。治療の間、組み手を見直し、技術も向上。心身のタフさを増した銀メダリストが再び日本の最重量級の頂点を目指す。