柔道のグランドスラム(GS)・パリ大会(10、11日)で男子100キロ超級に出場する小川雄勢(21=明大)が、父・暴走王の“御前”で優勝を誓った。

 雄勢ら男子の日本代表が7日、羽田空港からフランスへ出発。昨年12月の東京大会でGSを初制覇し「自信を持って戦う」と今年の初戦に臨む。今回は父の暴走王・小川直也(49)も現地に駆けつける。「チャレンジャーだから思い切りやってこい」と激励を受け「日本代表の一員としての自覚を持って戦う」と目の前で優勝を見せつけるつもりだ。

 父は1996年の同大会(フランス国際)で優勝。「その時はかみさんも一緒にパリに行ったんだけど、かみさんのおなかには雄勢がいたんだよ。何か感慨深いね~。手伝えることがあれば手伝いたい」と、現地で息子の尻を叩く。

 この大会で優勝すれば9月の世界選手権(アゼルバイジャン)代表入りへ前進する。2年後の東京五輪を大目標とする雄勢は「自分はただ勝ちたいだけ。内容よりも結果が大事」と力強かった。