柔道の講道館杯全日本体重別選手権の初日が11日、千葉ポートアリーナで行われ、男子81キロ級に出場したロンドン五輪73キロ級銀メダリストの中矢力(28=ALSOK)は、3回戦で延長戦の末に一本負けを喫した。

「減量のプレッシャーがなくなった分、身長でハンディキャップはあった」と言いながらも「ここで諦めたら意味がない。階級を上げたからには目指す。時間をかけて、来年にはしっかりもうひと回り大きくなって戻ってきたい」と、東京五輪を視野に巻き返しを誓った。

 男子73キロ級に出場した海老沼匡(27=パーク24)は準決勝で一本負けしたが、3位決定戦で一本背負いで勝利し銅メダルを獲得した。ロンドン、リオ五輪66キロ級メダリストとしての意地を見せた海老沼は「金を取って東京五輪のスタートラインに立ちたかったが、気持ちの面がまだまだだった」と反省した。しかし「3位で勝つことで次につながる」と世界選手権出場に望みを託した。