柔道世界ジュニア選手権(18日開幕、クロアチア・ザグレブ)代表が13日、成田空港から出発した。

 女子52キロ級は世界選手権男子66キロ級金メダルの阿部一二三(20=日体大)の妹・詩(17=兵庫・夙川学院高)が世界一を目指す。抱負を聞かれると「『圧倒的に勝つ』というのを目標にしています」と話し「(兄のセリフを)マネしてみました」と笑った。
 東京五輪に向けては、通過点を強調する。「みんな勝って当たり前だと思っているところをしっかり勝つ。プレッシャーの中でも自分の強さを出す一つの経験と思っている。しっかり勝ち切ることが東京につながる」と気を引き締めた。

 また、78キロ超級の素根輝(17=福岡・南筑高)は「組み手、担ぎ技を練習してきました。とにかく結果が大事。最後まで一本を取りにいく柔道で優勝したい」と意気込んだ。

 一方、男子60キロ級では“平成の三四郎”古賀稔彦氏(49)の次男・玄暉(18=日体大)が親子2代の世界ジュニア制覇を狙う。昨年後半から寝技の強化に励んでおり「今回は寝技を生かして勝ち上がっていけたら」と気合の表情。「試合前になったらLINEで連絡が来ると思います」と父からの助言も力に変えて畳に上がる。