【世界柔道】新井千鶴の課題は「3年の成長曲線を描く難しさ」

2017年09月02日 16時30分

決勝でペレス(下)を破った新井(ロイター)

【小川直也 暴走レッドゾーン】オイッス! 女子70キロ級の新井千鶴(23=三井住友海上)さんは強かったね~。この1年ですごく成長したよ。やっぱり去年、同じ階級の田知本さんがリオで金メダリストになったことが、刺激になったんだろうね。

 何より、彼女の表情に「自分もやれる」という自信がみなぎっていたよ。寝技はだいぶスムーズだったし、ひと皮むけた印象だね。代表1人派遣の階級で優勝したんだから価値があるし、自信を持っていい。これをきっかけにさらに変わっていければいいし、彼女ならまだまだ成長できるだろうね。

 まあ、本番まで3年。彼女だけに言えることではないけれど、この成長曲線を3年間維持するのは難しい。必ずつまずきがあると思うので、そこでどう向かっていくか。東京五輪へのカギはそこになるよね。

 女子78キロ級の梅木さんは初戦から「つえぇ」と見てたんだけど、決勝で「弱点」が出てしまったね。自分より大きな相手に奥襟をつかまれたら、動けなくなった。相手のアギアル(ブラジル)は強い選手だけど、それをわかっていて、徹底的に組み手で優位に立った。これを見た海外選手はみんな同じことをやってくるはず。3年後へ早急な対策が必要だね。(1987、89、91年世界選手権優勝)