【世界柔道】“怪物”阿部一二三が圧巻V「自分自身に自信があった」

2017年08月30日 01時44分

優勝した阿部一二三(ロイター)

【ハンガリー・ブダペスト29日(日本時間30日)発】柔道の世界選手権2日目、男子66キロ級で期待の“怪物”阿部一二三(20=日体大)が初出場で初優勝を果たした。

 初の大舞台にも全く動じず初戦から一本勝ちを量産。決勝でもプリャエフ(ロシア)の動きを見極めて2分33秒、強烈な袖釣り込み腰だ。豪快に相手を裏返して一本勝ちで圧勝した。阿部は端正なマスクに笑みを浮かべ、世界一を喜んだ。

「この大会のためにいろんなことをやってきて、うれしいのとホッとした気持ち。(昨年の)リオ五輪に選ばれなくて、悔しい思いをしたので全部ぶつけようと。落ち着いて一本を取りにいけたし、内容も良かった。この世界選手権に向けて練習してきて、自分自身に自信があった」とコメントもすでに王者の貫禄たっぷりだった。

 中学生時代から全国大会で活躍した怪物は、高校生(神港学園高)で国際大会にも優勝。早くから「東京五輪の星」と呼ばれてきた超逸材だ。憧れは60キロ級で五輪3連覇の野村忠宏氏(42)で、豪快な投げ技は“平成の三四郎”古賀稔彦氏(49)をほうふつさせる。今大会の優勝は“新時代の三四郎”の怪物伝説の始まりにすぎない。