柔道の世界選手権(28日開幕、ハンガリー・ブダペスト)に出場する男子66キロ級代表の阿部一二三(20=日体大)が24日、成田空港を出発した。

 真っ赤な勝負パンツをはいて計量や試合に臨むことでも知られている阿部だが、今大会の選考を兼ねた4月の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)でもこのルーティンで試合に臨み、全試合一本勝ちで優勝。また「道着は自分の中で一番大事なもの」という哲学も持っており「道着はしっかり管理したい」と、自身の手で洗濯をしている。

 柔道家として強いこだわりを持つ阿部は、かねて今年の世界選手権を「オール一本勝ちで優勝する」と公言している。これを達成するのは至難の業だが、強豪相手にも自信を隠さない。独自のルーティンで公約を果たす態勢は整っている。