柔道の世界選手権(28日開幕、ハンガリー・ブダペスト)に出場する男子60キロ級代表の高藤直寿(24=パーク24)と永山竜樹(21=東海大)、男子66キロ級代表の阿部一二三(20=日体大)が24日、成田空港を出発した。

 高藤は「(昨年銅メダルを獲得した)リオ五輪から1年間練習してきたことをぶつける」と意気込む。そして「勝ちにこだわりたい」と、13年のブラジル・リオデジャネイロ大会以来の金メダルを狙う。

 体調万全の永山は初めての世界柔道を前に「緊張もあるけどリラックスしている」と精神面にも問題はないと語った。さらに「高藤と決勝で対決したい。最高の試合をしたい」と、決勝での日本人対決にも意欲をのぞかせた。

 同じく初出場となる阿部は大会を楽しみにしている。かねてオール一本勝ちでの優勝を公言し、周囲からのプレッシャーもかかるが「それは期待してもらっているということでもある」と、重圧を前向きに捉え、力に変えるつもりだ。

 多くの期待を背負う阿部は「1番しか見ていない。圧倒的な力で優勝したい」と必勝を誓い、日本を後にした。