柔道世界選手権(28日開幕、ハンガリー・ブダペスト)に向けた女子代表合宿が3日、都内で公開された。

 3度目の出場となる48キロ級の近藤亜美(22=三井住友海上)は「初めての世界選手権と比べてドシッと構えている部分がある」とベテランの貫禄を見せたが、一方で、男子66キロ級代表の阿部一二三(19=日体大)と妹で52キロ級の詩(17=兵庫・夙川学院高)の阿部兄妹の活躍にはジェラシーをのぞかせる。

 3年後の東京五輪を見据え、兄の一二三は大手銀行のCMに起用されており「なんか、街を歩いていたら、一二三がいるんですよ。看板に」と嫌でも目に入るという。世界選手権代表は逃したものの、ルックスでも注目される詩に対しても「すごい高校生感が出ていていいなと。JKだなと…」と近藤はうらやましそうだった。

 近藤も2014年に世界選手権を制した時はまだ19歳だった。兄妹の存在は、いい意味で刺激になっているようで「最近リオから東京に向かうにあたって若手が注目されていて、自分もそういう時期があったなと思ったりするんですけど、そういうのに負けないように、目立った柔道をして優勝したいと思う」と決意を新たにした。