柔道世界選手権(28日開幕、ハンガリー・ブダペスト)男子代表の合宿が1日、宮崎・延岡市内で公開された。

 男子66キロ級の怪物・阿部一二三(19=日体大)は、リオデジャネイロ五輪73キロ級金メダルの大野将平(25=旭化成)と3度にわたり、乱取りを行った。果敢に先輩の胸を借り「体はすごい調整ができている。一本を取ることを意識して練習できた」と充実の表情をのぞかせた。

 66キロ級は大会2日目に行われるため、阿部は「あとの試合や団体戦に向けても流れをつくりたい」と役割を強調。最終戦の男女混合団体戦までを意識し、代表全体に弾みをつける金メダル獲得を誓った。

 全日本男子の井上康生監督(39)は「初日、2日目。ここで結果を出すことはチームの流れを左右する」と期待を寄せた。