【スケボー】五輪新競技も選手達の関心は…

2017年04月24日 16時30分

初めての日本選手権で優勝した池田(左)と西村

 東京五輪で新種目となるスケートボードが“生みの苦しみ”を抱えながらかじを切った。

 

 23日の第1回日本選手権(ムラサキパーク東京)、ストリート男子で池田大亮(16=ムラサキスポーツ)、女子で西村碧莉(15=同)が優勝した。随所に目立ったのは新種目らしさ。男子は49人、女子は14人が参加したが、下は10歳と若い選手が多かった。国歌吹奏では「選手は帽子、ヘルメットを取るように」とアナウンスされたが、脱帽しない選手も。開会式での選手宣誓も初めての試みだった。

 

 さらに斬新だったのは選手の発言。池田、西村ともに東京五輪を「通過点」とした。柔道や競泳など他競技の選手が「五輪で金メダル」を目標にするのとは対照的だ。池田は北米を中心とする国際大会の「ストリート・リーグ」制覇を掲げ「五輪で金メダルを取ってもストリート・リーグは本場。もっとすごい」。西村は「海外に移住して自分の名前の入った板を売り出すこと」。それが一流の選手の証しという。

 

 実際、一部トップ選手は五輪への第一歩となる今大会に不参加。「(テニスの)錦織圭(27=日清食品)が全日本選手権に参加するかといったらしないでしょう。それと同じですよ」(関係者)。4大大会が最高峰のテニスやW杯が世界的人気のサッカーのように、スケボー界での五輪の格付けはまだ高くない。

 

 この日は満員となる350人の観衆に、約60人の報道陣が集まる盛況ぶりだった。主催者側は“独自のカルチャー”を十分承知だが、五輪種目になったことで業界の底上げに期待しており、少しずつ改革していくつもりだ。

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