【柔道・全日本体重別】連覇に挑む阿部一二三 初出場の妹に「楽しんでやれば結果ついてくる」

2017年03月31日 17時57分

阿部一二三(左)と阿部詩(中)の“怪物”兄妹

 柔道の世界選手権(8~9月、ハンガリー)代表選考を兼ねた全日本選抜体重別選手権(4月1、2日、福岡国際センター)の前日会見が31日、福岡市内のホテルで行われた。

 

 注目は2020年東京五輪でのアベック金メダル獲得を目指す男子66キロ級の阿部一二三(19=日体大)と女子52キロ級の阿部詩(16=兵庫・夙川学院高)の怪物兄妹。昨年初Vを飾った一二三だが、リオ五輪の切符は逃し「五輪に出れなかった悔しい気持ちを心に秘めて4年間しっかり頑張っていこうと思っている。自分らしい柔道をして世界選手権につなげられる試合をしたい」と誓った。

 

 一方、初出場の詩は「挑戦者として思い切って自分の柔道をして優勝を目指していきます。緊張は全くなくて楽しみのほうが大きい」と気負うことなく目を輝かせた。兄が妹へ「高校生らしく自分らしい柔道をして楽しんでやれたら結果はついてくる」とエールを送る場面もあり、“阿部祭り”のムードを漂わせた。

 

 一方、リオ五輪男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋(22=日本中央競馬会)はリオ以来の復帰戦へ「五輪を見て、柔道に興味を持ってくれた方が五輪前に比べると確実に増えた。その期待を裏切らない柔道をしたい」と使命感を燃やした。

 

 全日本男子の井上康生監督(38)は「リオは過去のこと。チームとして2020年に向けてどう戦っていくかを考えている。今年の世界選手権が重要な大会になる」と話し、新戦力の躍進に期待。女子の増地克之監督(46)は52キロ級の代表争いについて、昨年の講道館杯、グランドスラム東京大会を連勝した角田夏実(24=了徳寺学園職)がリードしていることを明かし、詩に「それを覆すだけの戦い方を見せてもらいたい」とハッパをかけた。