【柔道】ルール変更で全柔連が海外勢の新技を警戒

2017年03月17日 16時30分

金野委員長は新ルールの脅威を訴えた

 全日本柔道連盟が、新ルールを利用した外国人選手の新技に警戒を呼びかけた。

 

 16日、都内で強化委員と所属との連携フォーラムが開催された。新ルールについての説明では、3月の国際大会で日本選手が外国人選手に一本負けしたシーンが紹介された。肩越しに背中をつかむクロスグリップから引き落としのように前に叩きつける斬新な技で、敗れた日本選手は「『何があったのか分からなかった』と話していた」(大迫明伸審判副委員長)とキツネにつままれた様子だったという。

 

 旧ルールではクロスグリップは即座に攻撃態勢に入らなければ指導の対象だった。そのため大外刈りなどに移行することが多かったが、新ルールでは反則が緩和されたため、相手の背中を持ちながらも攻撃のタイミングを計ることができる。これをうまく利用した形で、金野潤強化委員長(49)は「(同じ技が)サンボにもあるみたい。理にかなっている」と指摘した。

 

 大迫氏によれば、今後も新たな技が続々と編み出される可能性は高いという。「日本の柔道の指導は形から入る。はい、背負い投げやって、大外刈りやってというふうにね。海外の場合、それは自由。形にこだわらない。相手を投げればいい。発想が豊か」と警鐘を鳴らした。

 

 2月にパリ、デュッセルドルフで行われた国際大会で男女合わせて12階級を制覇した日本勢だが、新技への対策は急務だ。