リオデジャネイロ五輪柔道男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋(22=東海大)にモンゴル相撲挑戦プランが浮上した。

 8日、都内で行われた「キング・オブ・ザ・イヤー2016」授与式に出席。五輪後からイベント出演などで多忙を極めるが「年明けからは本格的に練習を始めていこうと思っている」と宣言した。さらに「来年は1人で他の国に行って武者修行とかもいい。モンゴルは朝5時に起きて山を走ったり、日本にない強化をしている。体験したいし、魅力的」と話した。

 モンゴルは五輪で毎回メダリストを輩出している強豪国。ベイカーは「モンゴル相撲を取り入れている部分もある」と興味津々だ。柔道と並行し、小学校3年から相撲大会に参戦し、6年時にはライバルを倒し「千代田区の横綱」として君臨した。「相撲大会とか好きでした。張り切って参加していました」(母・由果さん)

 常に進化するため、全日本の井上康生監督(38)もサンボや柔術、沖縄相撲など他の格闘技の技術を吸収し、リオ五輪全階級メダル獲得の偉業に結びつけた。当面の目標は来年8月の世界選手権(ブダペスト)の金メダル獲得だが、そのカギはベイカーに流れる“力士の血”が握っているかもしれない。