【講道館杯】100キロ級2連覇 ウルフ「嫉妬されるくらいの選手に」

2016年11月14日 16時30分

2連覇を飾ったウルフ(中)

 柔道の講道館杯最終日(13日、千葉ポートアリーナ)、男子100キロ級は決勝でウルフ・アロン(20=東海大)が飯田健太郎(18=国士舘高)に優勢勝ちし、2連覇を飾った。

 

 内股で技ありを奪うと、最後まで攻め続けて逃げ切った。国内の個人戦では昨年4月に敗れた後は無敗を続ける。才能光る飯田を「これから怖い」と警戒しつつも「負けたら死んでましたね。下のヤツに負けたら立ち直れない」と語った。米国人の父譲りのパワーと、東京・新小岩で育った“大和魂”を宿らせる男は、4年後の東京五輪に向けても意気軒高だ。

 

 全日本柔道連盟の金野潤強化委員長(49)も高く評価。100キロ級はリオ五輪で先輩の羽賀龍之介(25=旭化成)が銅メダルを獲得した。羽賀は今でも東海大を練習拠点にしており、どちらかが環境を変えない限り、東京五輪の代表争いまで“呉越同舟”は続く。しかし、金野氏は「2人はあまり一緒にいないでしょ。あこがれているうちは勝てない。ウルフにとって羽賀はあこがれではなく、ライバルになっている」。実際、東海大で2人はほとんど乱取りをすることはないという。

 

 東海大では90キロ級のベイカー茉秋(22)が金メダルを獲得。同門の相次ぐ活躍は発奮材料で、ウルフは「刺激になるし、ちょっと嫉妬しますね。今度は嫉妬されるくらいの選手になりたい」とニヤリと笑った。