【ブラジル・リオデジャネイロ11日(日本時間12日)発】柔道男子100キロ級で2015年世界選手権王者の羽賀龍之介(25=旭化成)は、3位決定戦でブロシェンコ(ウクライナ)に一本勝ちし、銅メダルを獲得した。

 序盤から得意の内股を狙ったが、決まらずに足技から寝技へ。落ち着いていた羽賀は相手を逃さずにじっくり攻めた。上四方固めの体勢から、足で相手の首をロックすると一気に三角絞め。3分12秒でタップを奪ってメダルをゲットした。

 この階級は2014年の世界選手権で代表の派遣を見送られた。世界で勝てる選手がいない、という理由だったが、同級のエース羽賀にとっては屈辱的な出来事だった。昨年の世界選手権を制した羽賀は、五輪でも銅メダルを手にして意地を見せた。

【プロフィル】はが・りゅうのすけ 1991年4月28日生まれ。宮崎県出身。5歳から柔道を始め、名門の朝飛道場(神奈川)で飛躍を遂げた。東海大相模高、東海大と実績を積み上げ、昨年の世界選手権で初優勝。得意技は内股。186センチ。